ABOUT 高橋まゆみについて
プロフィール
高橋まゆみ Mayumi Takahashi
日本創作人形学院通信教育にて人形作りの基礎を学び、試行錯誤を重ね現在の創作人形にたどり着く。
1998年ユザワヤ創作大賞部門での大賞受賞をはじめ、新世紀人形展、日本工芸美術展等で各賞受賞。
2001年初の作品集「まなざし」を自費出版。2003年から、「故郷からのおくりもの」実行委員会プロデュースによる全国巡回展を展開。
2010年春までに、全国95ヶ所で180万人を動員、各地で好評を博す。
2010年長野県飯山市に高橋まゆみ人形館オープン。著書に作品集「草の道」(講談社)、エッセイ集「にんげん万歳!」(清流出版)、人形フォト・エッセイ集「高橋まゆみ 人形出会い旅」「高橋まゆみ 人形ふれあい暦」 (信濃毎日新聞社)がある。
養命酒のテレビCMやNHKみんなの歌にも作品の人形達が出演。長野県のご当地QUOカードの絵柄としても使用されるなど活躍中。
続けてきたもの続けていきたいもの
昨年は今も続くコロナ禍の中、義母の介護、不慣れな農作業、そしてこの冬の大雪の片づけ。日々、普通に暮らすことの大変さをしみじみ感じた。
しかし、どれもが私にとって必然で、雪解けが田畑を潤すように、自分の心にも「やればできる」精神が宿ってきたようにも思えます。
スタッフたちに助けられ、応援してくれるお客様たちに見守られ、管理運営する信州いいやま観光局の方たち等のお陰で、人形館も12年目の春を迎えることが出来ました。
最近、知人から送られた本の中にこんな言葉がありました。
「10年、偉大なり」「20年、畏るべし(おそる)」「30年、歴史になる」「50年、神のごとし」
中国の古い格言という事ですが、継続は力なりという事でしょう。
自分も、人形を30年以上は作ってきているので、「歴史になる」はずですが、
・・・・・いいや、まだまだ・・・・
でも考えます。
後20年先まで作っていられたら、神様はこう言うだろうと
「好きな事を続けてこられて、幸せな人生でしょう。死ぬまで現役で」・・と。
一日も早くコロナが収束し、普通の日常になりますように
2022 春 高橋まゆみ
~開館10周年にあたり~
人形創りも今年で35年ほどが経ちました。
私の中では、どれも比べる事のできない可愛い子供たちです。
一時期、何かから逃れるように、また逆に水を得た魚のように没頭して気がつけば、朝陽が昇るのを見つめていた自分を思い出します。
開館10周年記念で公募した皆さまからのリクエスト作品の結果は必然のごとく、その時期創っていた人形ばかりです。
- 物創りは、無欲と意欲から生まれる -
そんな事を見つめ直した開館10周年の節目。
これからも、原点を忘れず参りたいと思います。
高橋まゆみ 拝